会長挨拶

協会概要

会長挨拶

ご挨拶

(一社)香川県建築士事務所協会
会長 鉄川 裕崇
(有)鉃川建築設計事務所

日頃より正会員、賛助会員並びに関係各位の皆様には本協会の活動にご協力・ご支援を頂きまして、厚く御礼を申し上げます。

今年度より当協会の業務内容に大きな変化が生じます。建設産業団体連合会を通じて県知事へ長年要望していました「事務所登録機関の指定」の願いが叶えられ、その業務は当協会で行われる事となりました。皆様の事務所には「建築士事務所開設者の方へ」との葉書が県より届いていると思いますが、事務所登録関係書類の提出は当協会にお願いします。昨年度より準備を始めていましたが、初めての業務対応でご迷惑をかけることもあるかもしれませんが、よりよいサービスを目指して行くつもりですので宜しくお願いします。

さて、昨年はコロナウイルスが5類に移行し漸く人の動きが活発になり、多方面で経済活動が上昇し始めました。コロナ前の正常な状態となり良い方面に動き出した面がある一方で、物価上昇や人手不足・特定物資の品不足・物流の遅延等、建築行為を行う上でも多くの影響があった1年でした。

今年度もこの状況は続くことでしょう。さらに、我々にとって今年度は来年度に「基準法の大幅な改正」が実施される事から、その対応に準備しなければなりません。詳しくは講習会等で示されていますが、中でも省エネルギーに関する改正は確認申請が必要な建物全てに適合判定が必要になります。これは手間の掛かる作業が増え設計・監理料にも影響し、工事費もかさむ事になります。CO2 削減にどれだけ貢献できるか解りにくいため、積極的に考えていない方も多いのではないでしょうか。ところが、先日賛助会員の中にカーボンニュートラルに向けた新しい製品に取り組み、県より表彰を受けた企業を知りました。この評価はその製品と言うより、企業の姿勢が評価されていることを強く感じています。業務を通じて広く地球環境に優しく接していく事等が出来る企業こそが、価値があり永続できる資格を持っていることになるのです。我々も少なからず業務を通じて貢献しる事を感じながら積極的に対応していきましょう。

最近特に「BIM」と「生成AI」の言葉が建築雑誌に載っています。BIMは日事連(日本建築士事務所協会連合会)でも講習会を積極的に推進し、今後の事務所の運営に立ち遅れがないように!と指示がありますが会員の反応は鈍いようです。生成AIはあくまで作業を支援するツールで、優れた思考力や人間の創造性の代わりにはならないと思いますが、その手助けには確実になるようです。これらのツールを具体的に利用出来る方法や積極的に活用して行くことについて、探りたいと思います。

今年一年、今後の大きなうねりに備えた大事な時間になると思います。協会会員一丸となって躍進出来る事務所協会となるよう、皆様のご理解とご協力を宜しくお願い申し上げます。

2024年挨拶