富岡 學
(有)富岡建築研究所
香川県建築士事務所協会(協会)が創立50周年になりました。正会員・賛助会員の皆様方の協力のおかげです。私が協会の仕事に携わったのは平成7年第20回建築士事務所全国大会香川大会で三島会長の元、県民ホールで手伝いをしてからです。平成8年に理事に選任され平成20年から30年まで会長を務めさせていただきました。
協会は、日本建築士事務所協会連合会(日事連)に所属し、私は平成22年に常任理事として広報・渉外委員会の委員長と会誌編集専門委員会の担当に選任されました。前年度の会長会議で、当時の会誌の内容・カラー等の体裁について再検討が必要である、と発言した事によるかも。会誌の編集委員長と企画編集人が替わり、平成23年4月号から会誌の名称が「Argus-eye」から「日事連」に変更され内容も変更されました。残念な事に変更後まもなくして企画編集の城市創さんと委員長の森野美徳さんが亡くなりました。日事連では、総会・会長会議で常任理事が担当委員会の業務報告をします。
平成26年に副会長に選任され、担当は広報・渉外委員会でした。副会長は常任理事会に先だって正副会長会議を行ない、忌憚のない意見交換をして常任理事会に臨みます。
常任理事会・理事会・委員会は八丁堀にある日事連で行ないます。私は150回余り日事連へ行きましたが全て日帰りです。始発便の飛行機で往き、最終便で帰りました。副会長として懇親会に出席した時は寝台特急「瀬戸号」で帰りました。日帰りでも会議の前後で3時間位は自由散策が出来ました。スカイツリーが「生コンクリート工場発祥の地」とか、渋谷スクランブル交差点背景のコンコースの岡本太郎の壁画「明日の神話」とか、皇居半蔵門近くの英国大使館前の歩道は昔から未舗装のままであるとか、参考資料の探索は尽きません。
昭和41年開館の竹橋のパレスサイドビルは皇居を眺望出来る屋上緑化テラスがあり、イサム・ノグチが使った庭石があります。床から天井までのガラス、地下鉄の駅と直結等、現代建築のはしりで昔から好きな建物です。
平成25年第37回建築士事務所全国大会三重大会は伊勢神宮式年遷宮に合わせて行なわれ、「お白石持」行事に参加。平成25年中四国ブロック協議会は香川県が幹事会で、三栖邦博日事連会長を四国村、イサム・ノグチ庭園美術館に案内しました。(株)日建設計の社長・会長を歴任された三栖会長から、百十四銀行本店を見てきた、と聞いた時は感動を覚えました。
平成19年には山上紀麿協会会長と福本富雄賛助会会長のもとで賛助会組織強化がなされました。情報交換、請負者との協力関係を強固にし、仲間意識を持ち、協会の会員増強を異種交流で設計事務所をアピールします。
県の営繕課との意見交換会では、県と高松市で取扱いが異なっていた法第6条等における別棟の扱いを統一してもらう等がありました。
これからの香川県建築士事務所協会を若い人達にゆだねたいと思います。