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賛助会の思い出

福本 富雄
福本 富雄
シンコユニ(株)

 香川県建築士事務所協会創立50周年おめでとうございます。
 平成19年3月にタカネ設計山上所長、富岡設計富岡所長、森勝一設計森所長の皆様に、一部の賛助会員サンキ保子、日本ペイント市村、東工シャッター桑崎、大協建工板坂、朝日建材工業杉上、シンコール松木、各氏と私シンコユニ福本7名が呼ばれて賛助会の他県の活動状況などの説明を受け、香川県建築士事務所協会も今後積極的に賛助会の活動をする事になったので、賛助会活動を立ち上げてもらいたい、と話しがあり、時間がないので即会長を決める様にでした。
 7名で押し問答しましたが、なかなか結論が出ないでいると山上会長から「福本やってくれ」で固辞はしたのですが、最終的に私が引受ける事になりました。引受けたはいいが、活動していなかった賛助会、他に会長などしたことがない、何をどうしたらいいのか分からない。幸いサンキの保子さん日本ペイントの市村さん東工シャッター桑崎さんの皆さんに助けて頂いて進み出しました。
 引受けた当時会員は95 社でした。私はまず活動するには会員を増やそうと思いました。現在は130 数社になっています。
 本会活動に協力する事を目的に賛助会の組織を本会と同じ組織を作りました。何度も何度もサンキの事務所で打ち合わせをして原案が出来た様に思います。
 現在では建築セミナー、工場見学会、ゴルフコンペ、ボウリング大会などを行っています。
 私は賛助会設立の平成19年から27年まで8年間会長を務めさせていただきましたが、今は武田建設の武田社長に引き継いでもらっています。武田さんはスーパーゼネコンの協力会の会長を務めているような方ですので、私より、よい賛助会にしていただけるものと確信しています。
 昨年11月2日よりヨーロッパ最大級の建築関連の展示会「BATMAT2019」に金属屋根協会から16名で参加しました。会場はパリ郊外シャルルドゴール空港の近くで25万m2ほどの規模で、幕張メッセの2倍以上の規模でした。

img-04-002.jpg  展示品は建築関連の資材から建設機器工具に至るまで全般の展示がされていました。特に金属屋根を参考に見ました。欧州は日本に比べて緯度が高く特に高断熱に対する意識が日本とは比較にならないほど浸透している様に見受けられました。
 板金の折り曲げ機に参考になるものが展示されていました。一般的には、上に曲げて、次に下に曲げる場合は板を作業員が反転させますが、その曲機は上刃が降りると下曲げ、下刃が昇ると上曲げ、自社の役物用にはいい機械ですが、6m物で値段が6800万円。輸入して壊れて修理など、いい機械ですが参考までにしました。
 他はサッシの加工機が特に気になりました。切断、穴明、留切、暫く見ていました。横には樹脂のサッシもありました。
 見学後はバスの車窓からは修復作業中のノートルダム大聖堂など見る事が出来ました。
 翌日オルセー美術館に行きました。オルセー美術館はパリ万博の際に作られた駅舎で、その後の交通の変化により使われなくなった駅舎を1986年に改築して、美術館にしたそうです。ゴッホ、モネ、ルノワール・ミレーなど絵画が多く収蔵されているらしく入場者が大変多くいました。

img-04-003.jpg  その後スペイン北部(バスク地方)にパリモンパルナス駅からTGV(新幹線)に乗り、バイヨンヌ駅からバスに乗り、安倍総理も出席してフランスサミットが開かれたビアリッツを見学しました。そこは海岸で立っていられない位の雨風でした。
 その先エスプレットに向かいました。スペイン瓦の屋根に赤色や白色の壁、軒先に昔ながらの唐辛子を干してある風景を残している閑静な町でした。
 翌日牛追い祭りで有名なパンブローナに行きました。町の道路は石畳み、そこを多くの牛が走る想像するだけでも勇壮、危険だろうなと思いました。
 大きな教会を見学してサンセバスチャンに向かいました。サンセバスチャンはビスケー湾に面した美しい海岸の町です。季節外れのためか静かでした。
 最終日はビルバオに入りバスク博物館とグッゲンハイム美術館を訪問しました。
 バスク博物館では地方の民家の模型が展示されていて、バスの車窓から見える今の住宅とあまり変わりない様に感じました。

img-04-004.jpg  グッゲンハイム美術館はアメリカ人の建築家の設計との事。屋根・壁共にチタン板0.38mmの一文字葺きで金属屋根協会の今回の見学目標でした。

img-04-005.jpg  屋根・壁とも曲線で一番に「これ雨漏りするのでは」と思いました。工事費が日本だと5億ぐらいでしょうか、材料がチタン独特の全面歪みが目立ちますが、歪みもデザインの内らしく表現している設計事例で今でも建築雑誌等で多く紹介されています。
 見学最後はビルバオ市内に流れるネルビオン川の河口に掛かる世界遺産に登録されているビスカヤ橋を渡りました。吊橋に普通車程度の6台と人が乗るゴンドラです。
 開閉式だと船が多く通るので、船の間隔を利用して速やかに移動が出来るゴンドラにしたそうです。橋の完成は1893年だそうです。4~5㎞上流でないと橋が無く、今でも地元の人たちには重要な交通手段となって使用されている事が驚きでした。
 最後になりましたが、香川県建築士事務所協会並びに香川県建築士事務所協会賛助会の益々の御発展を御祈念申し上げます。


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この記事について

このページは、sekkei-kagawaが2020年6月24日 16:29に書いた記事です。

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